トレーニングをすることがストレス解消になるという登坂さん。連載の最終回では、これから登坂さんに近づきたい! という人へのアドバイスもいただきました。
“かっこいいジジイ”を目指して
――ストレスを食事やお酒ではなくて、トレーニングで発散……。すごいですね。
「70歳になって頭は白くなったけど、人から見られて『いいな』と思われるような身体にあこがれるじゃない、やっぱり。かっこいいとか色気とか、そういうところでは負けたくない。女性でもそうだと思うけど、そうすりゃお金を払ってでもやりたいわけよ。多少は何かを我慢しなきゃだめだとも思える。
お酒を飲む場所やお姉さんがついてくれるようなところに行くのも大好きなんだけど、そういうところに行くにあたってデパートやショップで洋服を選んで行くとかしなきゃ、人生面白くない。別に高いブランド物でなくてもいいんだけどさ。そういうところで買った服を着て家でテレビをじっと見ててもしかたないんだからね」
――いつでもかっこよくありたいという思いがどれだけあるかなんですね。「もういいや」と思った瞬間にだめになるんですね。
「そう。そうなったらもうだめだね。そういう気持ち的なものが一番だと思いますよ。意志の強さと、後は食べるものだね」
――坂さんは昔から体脂肪率があまり変わっていないそうですね。
「そうだね。やっぱり太りたくない、太ってお腹を出したくないっていう意識はあったんですよね。お腹が出ちゃうのだけは一番嫌だったから、食べるものをセーブしたりね。周りは見てるからさ」
――太りたくないと思っていながら、トレーニングを継続できない人へのアドバイスはありますか?
「太ることに関しては、トレーニング以上に口から入るものの影響のほうがが大きいんじゃないかな。炭水化物をいっぱい摂っても、エネルギーにはなるけど筋肉にはならないもの。消費できなかった残りは全部脂肪に変わるってことをまず頭に入れないとだめじゃないかな。
トレーニングを50年以上継続できたのは、前にも言ったけど、やはりトレーニングが好きだから。年をとっても常にかっこいいジジイになりたいと思っているからね」
自分の理想の身体を作る
――登坂さんはちょうどよい筋肉のつきかただと思うのですが、あまり過剰にならないようにはしているんですか?
「いや、いくらトレーニングをやってもそれ以上にはならないんだよね。多少肩幅が広いくらいかな。確かに首とかは過剰にやりたくないんだよ。僧帽筋をあまりムキムキにしちゃって、いかにもというのよりはほどよいくらいを。といってあまり普通では困るんだけどさ(笑)」
――ボディビルダーは普通の価値観を超えがちですからね。
「そうそう(笑)。極端になるといつもバギーパンツを履いてタンクトップを着ちゃう。ああいうの、俺は嫌なんだよ。だからジャケットを着たりしてる」
――価値観はいろいろですが、その人がイメージする理想の身体を作っていくというのが大事ですね。
「そうですよね。でも、なかなか必要以上に大きくはなれないよ。なりたいと思ってもそこまで大きくはね。よっぽどたくさん食べて、ガンガントレーニングをやらなきゃ」
まずは少しずつでも身体を動かすこと
――今まで努力してこなかったけれど少しでも登坂さんに近づきたい、という人にアドバイスをお願いします。
「年齢や経験は関係なしに、思いたった瞬間からやらなかったらだめだよね。道具も身体も同じで、使わなかったらどんどん風化するというか、動かなくなっちゃうんだから。じっとしてたらだめです」
――最低限、何から始めたらいいですか?
「う〜ん、何からと言われると困るけど、身体にはいろいろな部位があるんだからまんべんなく少しずつ動かすことです。脚だけとかお腹だけっていうのではなかなかできないわけよ。全身をトレーニングすること」
――あとは継続ですね。
「ボディビルで昔チャンピオンだったとしても、トレーニングを続けなかったら太って全然絞れなくなる。僕の強みもとにかくトレーニングを続けていることだよね」
――ありがとうございました。
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