身体の中で最も衰えやすいところは?
私たちの身体は使わなければ衰え、その身体の衰えが様々なトラブルを引き起こすことは以前お伝えした通りですが、私たちの身体の中で、最も衰えやすいところはどこだと思いますか?
それはずばり! 筋肉です。
なぜなら、筋肉は、運動不足や年齢を重ねることによって、その量が減少してしまうからです。
そして、筋肉量の減少は基礎代謝の低下を引き起こし、肥満や肥満からくる生活習慣病を引き起こしてしまうこともあります。
基礎代謝の低下を防ぐために
基礎代謝とは、私たちが生きていく上で必要とされる最低限のエネルギーのことなのですが、そのほとんどが、筋肉で消費されているエネルギーであるといっても過言ではないため、筋肉量が減少すると、必然的に基礎代謝も低下してしまいます。
その基礎代謝の低下が1日の消費エネルギーを減少させ肥満を引き起こし、肥満が生活習慣病を引き起こすのです。
怖いですね〜。
従って、健康で充実した生活を過ごすためには、肥満を防ぐことが重要となり、そのためには筋肉量を減らさないことが最も重要になります。そして、筋肉量を減らさないためには、より多くの筋肉に刺激を与えることが重要になります。
道具を使うばかりが筋トレではない
ところで、「より多くの刺激を筋肉に与える」と聞くと、スポーツクラブでのマシントレーニングや、重たいバーベルを使った筋トレを想像する人が多いと思いますが、マシンやバーベルを使ったトレーニングばかりが筋トレというわけではありません。
実は、そうした本格的なトレーニング機器を使うことなく、わずかな時間で簡単に筋肉を刺激することができるトレーニングもあるのです。
その方法とは「アイソメトリックトレーニング」と呼ばれ、1970年代にドイツの生理学者によって確立されたトレーニング理論から生まれたトレーニング方法です。
いつでも、どこでもできる筋トレ
アイソメトリックトレーニングは、たとえば胸の前で手を合わせて押し合うというように、自分の体の一部や、壁や床など動かない物に対して力を発揮することで、筋肉に刺激を与えるトレーニングですので、いつでもどこでも簡単に取り組むことが可能です。
また、アイソメトリックトレーニングで筋肉に刺激を与えるために要する時間はわずか7秒程度だといわれていますので、5分間でも充分、全身の筋肉に刺激を与えることが可能です。
このように、いつでもどこでも簡単に短時間で行なうことができるアイソメトリックトレーニングは、出勤前トレーニングに最適であるといえます。
全力で7秒間、力を発揮すれば最大の効果を得ることができるといわれていますが、トレーニング経験の少ない人は力の入れ具合が分からないと思いますので、少し長め(10秒間くらい)に、できるだけ強く力を入れるようにすることを提案します。
では、具体的なアイソメトリックトレーニングの方法を以下にご紹介しましょう。
1.胸の筋肉を鍛える(大胸筋など)
(1)胸を張った状態で肘を軽く曲げ、胸の前で手のひらの付け根を合わせます(胸の前で合掌するようなポーズになります)。また、このとき、肘を張り、手の位置は胸より少し離すとより効果的です。
(2)自分が出せる100%の力(できるだけ強い力)で両手を同時に押し合い、その状態を7〜10秒間キープします。このとき、左右の鎖骨から胸にかけて力が入っているようにしましょう。また、完全に呼吸を止めないようにしましょう。
2.背中の筋肉を鍛える(広背筋など)
(1)床にうつ伏せになり、両腕と両脚を軽く開いた状態でまっすぐ伸ばします。
(2)対角にある腕と脚(たとえば右腕と左脚)を同時に床から少し離した状態を7〜10秒間キープします。このとき、わき腹から背中にかけて力が入っているようにしましょう。また、腰を反らせすぎないように注意し、完全に呼吸を止めないようにしましょう。反対側も同様に行います。
3.太ももの筋肉を鍛える(大腿四頭筋など)
(1)椅子の中央に背すじを伸ばして座ります。
(2)両脚の膝下を45度程度持ち上げた状態で左のふくらはぎが右のすねの上に当たるように脚をクロスさせます。 (3)上にある左脚は右脚を押し下げるように力を入れ、右脚はそれを跳ね返すように上方向に力を入れて、この状態を7〜10秒間キープします。このとき、下にある脚の太ももの前側に負担がかかるようにしましょう。また、なるべく強い力(自分が出せる100%の力)を出すようにし、完全に呼吸を止めないように注意しましょう。反対側も同様に行います。
4.腹筋を鍛える(腹直筋など)
(1)椅子の中央に背すじを伸ばして座ります。
(2)肘を伸ばし、両手を重ねて左右どちらか一方の膝の上におきます。 (3)手をおいた膝を持ち上げるように力を入れ、同時に両腕で膝を下に押し付けるよう力を入れて、この状態7〜10秒間キープします。このとき、お腹に力が入るように意識し、なるべく強い力(自分が出せる100%の力)を出すようにしましょう。また、完全に呼吸を止めないように注意しましょう。反対側の脚でも同様に行います。
1日おきのペースで、それぞれ2〜3セット行なうと効果的です。
さあ、明日の朝から始めてみましょう!!
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